🌸なぜ祈りが現実を変えるのか
― 仏法の祈りは「願い事」ではない ―
「祈って本当に現実が変わるのですか?」
信仰に触れたばかりの方から、よく聞かれる問いです。
一般的に「祈り」と聞くと、
神様や仏様にお願いをして、
運よく叶えばいい、というイメージを持たれがちです。
しかし、日蓮正宗の仏法における祈りは、
そのような他力的な願掛けとは、まったく性質が異なります。
🌸仏法の祈りは「生命を変える行」
日蓮正宗の祈りとは、
ご本尊に向かって南無妙法蓮華経と唱え、
自分自身の生命を正し、引き出していく行です。
つまり、
- 祈りによって何かが「降ってくる」のではなく
- 祈りによって、自分の生命の状態が変わる
この点が、最も重要です。
日蓮大聖人の仏法では、
すべての結果には必ず原因があると説かれています。
不幸にも、幸福にも、必ず因果があります。
祈りとは、
その因を根本から転換する行為なのです。
🌸依正不二から見る「祈りの力」
仏法には「依正不二」という教えがあります。
- 正報=自分の生命
- 依報=自分を取り巻く現実・環境
この二つは切り離せない一体のものです。
つまり、
生命が変われば、現実も変わる
これが仏法の基本原理です。
祈りによって、
- 物事の受け止め方が変わる
- 行動が変わる
- 判断が変わる
- 人への接し方が変わる
結果として、
- 人間関係が改善する
- 仕事や生活が好転する
- 問題が解決に向かって動き出す
この流れが、自然に起こります。
これが「祈りが現実を変える」ということの正体です。
🌸なぜ同じ問題でも、結果が変わるのか
同じ環境、同じ問題を抱えていても、
信心に励んでいる人と、そうでない人とでは、
結果がまったく違ってくることがあります。
それは、
- 逃げるか
- 立ち向かうか
- 嘆くか
- 乗り越えようとするか
という生命の姿勢が変わるからです。
祈りは、
弱い心を強くし、
迷う心を定め、
恐れを勇気に変えます。
その生命の変化が、
現実を動かす力となって現れるのです。
🌸「叶う・叶わない」ではない
仏法の祈りは、
「願いが叶った」「叶わなかった」
という短期的な視点で測るものではありません。
たとえ一時的に思い通りにならなくても、
結果として、
- より良い方向に導かれた
- 人生全体が安定してきた
- 同じ苦しみに振り回されなくなった
という形で、
より大きな幸福の因果が積まれていきます。
これを、功徳といいます。
🌸祈りと実践は一つ
日蓮正宗では、
祈ることと、行動することは切り離しません。
- 祈るから行動できる
- 行動するから祈りが深まる
この両輪がそろってこそ、
現実は確実に動き始めます。
折伏もまた、
祈りから生まれる実践です。
自分だけの幸せを願う祈りから、
誰かの幸せを願う祈りへと広がったとき、
生命の境涯は大きく開かれていきます。
🌸結びに
祈りが現実を変えるのは、
奇跡だからではありません。
因果の道理だからです。
ご本尊に向かって祈ることは、
自分の生命の奥深くにある力を呼び覚まし、
現実を切り拓く出発点となります。
環境を変えたいなら、
まず生命を変える。
その第一歩が、
今日の一座の唱題です。

注意事項・こちらのブログは、日蓮正宗の見解ではございません。あしからず、ご了承ください。また、少しでも、ご興味があれば、お近くの日蓮正宗の寺院を検索していただき、ご住職様にアポを取って、お話を聞いていただければと存じます。本日も読んでくださり、ありがとうございました。

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